1時間でMacにAndroidの開発環境を構築

未だにeclipseがIndigoだったのでこの機会にJunoに乗り換えてみました。
プラグインの互換性が心配だったのでクリーンインストールです。

個人的に最短なeclipseの導入〜Androidの開発環境構築までの方法をメモ。

ご注意:筆者の環境はMacOSX10.8Lionで行なっています。

1.eclipse公式サイトから本体をダウンロード

Eclipse Downloads | The Eclipse Foundation
リンク先にあるページからEclipse Classicを探して矢印の項目をクリック

今回は64Bitを選択しました
※32Bit・64Bitは環境に合わせて選択してください。

ダウンロードした本体は適当な場所に作業ディレクトリを作成し、
解凍しておいてください。(通常はアーカイブファイルを開けば解凍されます)

私の場合は/Users/[ユーザー名]/Downloads配下にbuild_eclipseというディレクトリを作成し、
その中に解凍しました。

2.日本語化+基本的なプラグインを導入

次にeclipseの日本語化を行います。
http://mergedoc.sourceforge.jp/index.html#/pleiades.html
こちらではeclipse日本語版とメジャーな開発ツールがひとつになった「Pleiades All in One」
というパッケージの配布が行われています。このパッケージはWindowのみ対応なので、
Mac版のeclipseに必要ファイルを移植します。

リンク先に飛んでプラグインを適用するeclipseのバージョンに合ったAll in Oneパッケージを選択しましょう。
(今回はeclipse4.2 Junoを対象に説明していくのでJunoを選択。)

とりあえずプラグイン全部入りの「ultimate」パッケージを利用します。

プラグインディレクトリ以外は使用しないのでStandard Editionを選択してください。

ダウンロードが完了したら、先程作成した作業ディレクトリに移動し、解凍します。

念のため、/Users/[ユーザー名]/Downloads/build_eclipse配下の構成が正しいかを確認しておきます。
※解凍後のアーカイブファイルは削除して構いません。

/Downloads/build_eclipse/pleiades/eclipseのdropinsを
/Downloads/build_eclipse/eclipseのdropinsに上書きします。

※途中で上書き確認ダイアログが表示されますが、必ず"置き換える"を選択してください。

(上書き後、/Downloads/build_eclipse/pleiadesディレクトリは不要なので削除)

/Users/[ユーザー名]/Downloads/build_eclipse/eclipse内のeclipse.appを右クリック、
メニューから"パッケージの内容を表示"を選択。

選択後に図のようなディレクトリが表示されると思います。

Contents/MacOS配下のeclipse.iniファイルをテキストエディット.app(推奨)で編集します。

※デフォルトで.iniファイルがテキストエディットに関連付けされていない場合は、eclipse.iniを右クリックしメニューから"このアプリケーションで開く" -> "その他" -> "テキストエディット.app"を選択して開く。
(テキストエディット.appが選択できない場合は、選択対象を"すべてのアプリケーション"に切り替えてください)


テキストエディットが起動したら以下の2行を追記して閉じます。
(内容は自動的に保存されます)

-Dfile.encoding=utf-8
-javaagent:/Applications/eclipse/dropins/MergeDoc/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

今回追記した内容は

-Dfile.encoding=utf-8

eclipse全体のデフォルト文字コードUnicodeに設定しました。
これは必須ではありませんが何かと便利な設定です。

-javaagent:

で日本語プラグインへのパスを通しています。
いわゆるeclipseの日本語化適用作業です。必須です。

3.AndroidSDKの導入

まずはAndroidSDKの公式配布ページよりSDK本体をダウンロードしましょう。
http://developer.android.com/sdk/index.html



簡単ですね。

ダウンロードが完了したら、アーカイブファイルを/Users/[ユーザー名]/Downloads/build_eclipseに移動し、解凍します。

再度/Users/[ユーザー名]/Downloads/build_eclipse配下の構成が正しいかを確認します。
※解凍後のアーカイブファイルは削除して構いません。

/Users/[ユーザー名]/Downloads/build_eclipse/adt-bundle-mac内には
eclipseSDKという2つのディレクトリがあると思います。(名前はバージョンによって異なる場合があります)
SDKでは紛らわしいので"android"にリネームしておきましょう。

リネームしたandroidディレクトリのみ/Users/[ユーザー名]/Downloads/build_eclipse/eclipseに移動します。

更に/Users/[ユーザー名]/Downloads/build_eclipse/eclipseを/Applicationsに移動しましょう。

次にTerminal.appを使ってAndroidSDKへのパスを通す作業を行います。
※Terminal.appは/Applications/Utilitys内にあります。

Terminalを起動して以下を入力してEnter

echo "export PATH=$PATH:/Applications/eclipse/android/platform-tools" >> ~/.bash_profile

これで準備完了。

次にTerminalで以下を入力してEnter。するとeclipseが起動します。

/Applications/eclipse/eclipse -clean


※以降の起動は通常通りeclipse.appを開く方法で大丈夫です。

初回起動時のみワークスペースeclipse上で作成したプロジェクトが保存される場所)
を問われるので任意のディレクトリを指定してやります。

デフォルトでは/Users/[ユーザー名]/Documentsが選択されています。通常はこのままで
"この選択をデフォルトとして使用し〜"にチェックを入れてOKを押しましょう。

eclipseチュートリアル画面です。

右上のワークベンチをクリックしてスキップ

eclipseのメイン画面が表示されたらメニューバーのヘルプから"新規ソフトウェアのインストール…"を選択

"作業対象:"欄の右側にある「追加」ボタンをクリック

リポジトリの追加画面が表示されます。
ここで使う"リポジトリ"とはeclipseプラグインをダウンロードしてくるアップローダーのようなものです。

"名前:"には任意のリポジトリ名を入力
"ロケーション:"には

https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/

と入力してOKを押します。

先程の画面に戻るので表示されている2つのパッケージにチェックを入れて「次へ」をクリック

後は指示に従ってパッケージインストールを完了してください。

途中、以下のような警告が出た場合OKを押して継続。

インストールが完了するとeclipseの再起動を促されるので「はい」を選択して再起動します。

再起動後、eclipseツールバーからAndroidRobotのアイコンを選択

SDKのパスが設定されていない旨の警告が出ます。ここでは"設定を開く"をクリック

設定画面が開いたら「参照」から"SDK ロケーション"を設定しましょう。

AndroidSDKフォルダを構築した際にリネームした/Applications/eclipse/androidディレクトリを設定します。

設定画面の「OK」ボタンをクリックして設定を完了してください。

以上で環境構築終了です。お疲れ様でした。

作成するAndroidのプロジェクトに応じて必要なパッケージを先程のAndroidRobotアイコンをクリックし、AndroidSDKManagerからダウンロードしてください。